造り手が居なくて困る業界のひとつ 貴重品になりつつある
「昔ながらの」という言い回しがある、なんとなく安心感のわいてくる言葉で優しさも同時に感じるから不思議な言葉だと思う、老舗とかね、それだけ長く営業できるのはお客さんが付いているからなんだけど、その昔から営業している店も今では後継者の問題などで継続を断念してしまうことが増えてきた。
もっとも、普段から一見客が多く使っているような店であれば、営業は継続するものだと思うから、あれこれ理由はあれど客離れが一番の原因ということなんだろう。
銘店、老舗が無くなって惜しむことは容易いけど、やっぱり人が足を運ばなくなったら継続は無理です。
店に限らず様々な分野、業界でも同じことが言えることがあるから、直面している場合には切実な問題として抱え込むしかないわけだ。
「木製の桶」・・・これも業界としては減少傾向どころか、木製の桶を使っている場面を生活の中で見かけるほうが珍しいかと思う、したがって急速に造り手が居なくなっている業界のひとつ。
40年ぐらい前なら街に一件二件ぐらいは「桶屋」というものがあったそうだ、いろいろな桶を作っている、風呂桶、寿司桶にとどまらず木製浴槽、檜風呂とかね。
木製浴槽などが自宅にあったらそりゃスゲー家だなってことになる時代です。
消えて無くなるものでもないし、その場だけの美味しい不味いとかいうものでもない、一台あれば長持ちし過ぎるものでもある。
木製桶を手造りしようとするととても難しい、丸みを作るのが困難だと思う。
そのためチャチャと作りたければ四角形、多角形なら素早く作れるけど、それは職人の作るようなものではなくて趣味で作るようなもの。
そして、安物だと板と板を接着して、周囲には単なる飾りのタガをはめたり貼ったりしてそれっぽく見せて終わりになる、実につまらないモノが安物です。
本物はタガをバンバンを打ち込んで締めていく。
木と木の間を締めていく。
そのため周囲にはめり込み跡が残っているからすぐにわかります。
濡らすと木に染み込んで木が膨らむ。
この膨らみを経験的にわかっているから締め付けの強さも経験的にわかる。
そのため木製桶というものはカラカラに乾燥していてはいけないから、使う前に濡らしておきます、膨らませて締め付けて盛り上がらないようにタガで押さえる・・・これが木製桶の仕組み。
もし自宅前に木製桶などがあるときには地鎮祭のときの記念の頂き物のこともあるから大事に使っているんでしょう。
使えば使うほど味が出てくるし、ともかく長く使えるものです。
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