今までもこれからもこの木彫り雲だけ それだけです
木工テクニックを思う存分使うなら、面取りは必至となりがちで、あれやこれやと加工をしたくなる、その気持ちをどうやって打ち砕くかが肝。
どのジャンルの人でもそんな風に一度や二度は思うことがあるはず。
慣れてくれば慣れてくるほど、作業をする効率が上がれば上がるほど、手持ちの工具類が増えれば増えるほどやりたくなる・・・それをやらない胆力が欲しい。
そもそもなんですけど、神具の雲には面取りなんかいりませんね。
これは人間に向けた神具ではなくて、神棚の位置決めみたいなものかな。
だから、ガッツリ見えるようにしておく必要なんかどこにもない、でも、見たい、、、となるわけでして、見えるように貼っておくことが多いというだけの話。
箱型の神棚を使っている場合には、箱の上にポンと置くだけのこともある。
それでは見えないのでは? いいんです、見えなくてもいいの。
社の形をした神棚、一社、三社などの屋根の上に置くというのはしない、この場合には天井に貼るかな。
それから雲を手前に置いておくというのもなんだか意味合いからしてよくわからない。
したがって、あくまでも神棚の上にあるもの、それが雲ということかな。
それと天井に貼るのではなくて、天井に置く、という方法もあります。
以前、重要文化財松城家住宅を見にいったとき、下の画像の小さな障子がある横長部分が神棚だったという話を聞いて、その中に雲と書いたものが出てきたという。
職業柄か興味が湧いた話だったけど、天井に貼るのではなく、天井の上においてあることもあるようです。
こういう古民家は解説を聞きながら回ったほうがいいでしょう。
いろいろ知る機会があるぞ。
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興味のある方は是非ご覧ください。