一番小さい神具 神饌セット(陶器)とその使い方について
神具の中で一番小さな陶器セットを紹介してみよう。
この陶器セット、正しくは神饌(しんせん)と言うんだけど、馴染みがない言葉だと思う、だからセトモノセットで十分伝わる。
大小いろいろサイズがあって、今回は一番小さい「小豆」。
おまかせ工房では神棚のセットとして販売しているセトモノセットは別のもので、その上に位置している「上品」。
そう大きく変わるようなものでもないけど、ちょっと違う、色が優しい白色ね。
このセトモノセットなんだけど、しっかり個別に名称がある。
皿・・・お塩、お米のせ。
水玉・・・お水入れ。
平子・・・お酒入れ。
榊立・・・お榊入れ。
まぁこれだけなんだけど、普通は全部使う。
でも人によっては使わない陶器もでてくるかもしれない。
2枚ある皿の1枚に塩を入れておく。
食塩でも岩塩でも粗塩でも好きな塩を乗せればいい。
「粗塩」などが多いと思うけどね、それと無理に「清め塩」とか言って売られている塩を使う必要ないから。
これから自分の気持ちで清められたらいいなというのに、先手を取られてもなんだかなぁ~と思うでしょう。
お塩などは「盛塩」と言って、円錐形にまとめて置いたりもする、六角錐にすることもある、さらには八角錐にすることもある。
飲食店の玄関先に置いてある光景でお馴染みかな。
なお、この盛り塩はしてもしなくてもいい。
潮垢離の名残みたいなもんだね。
仏での塩と神での塩では意味が丸で違うので、そこら辺は知っておいても損はないと思うよ。
そして、塩はホコリまみれになるから捨てる。
もう一つの皿には「お米」を入れておく。
世の中、細かくなったもんで、そのときの米は生米か?精米か?玄米か?無洗米はどうだろうか?とか聞かれたことがあるけど、もうどれでもいい。
ただ、圧倒的に多いのは「洗米」「ご飯」のどちらかだろうと思う。
取り替えるときにはそのまま捨てる。
平子っていうのはお酒を入れておくことが多いんだけど、お神酒。
お神酒という酒は売っていない、だから酒屋さんで「お神酒ください」と言っても出てこない。
神様に供えた平子の中のお酒をどうするべきか?
ここちょっと考えたことがある人もいると思うな。
飲めばお神酒になる。
ん~うちでは飲んでいるけど、腐っちゃいないか?という疑問は未だないな。
そんなに長時間何日も神棚にあげていないし、流してしまうのももったいない。
庭に撒く人、流しに捨てる人、飲む人・・・いろいろ、個人的には飲む一択。
そこは各々違うから、自分がこれでいいなと思ったことをすればいい。
そして最後の「榊立」
生榊を入れる人、造花を入れる人、それから榊立ては使わない人がいる。
生榊を使う人は水の入れ替えが頻繁にできる人だろうね。
今は造花が多いじゃないのかな。
おまかせ工房 神具 セトモノセット(B)豆【上品】 - YouTube
教科書のようなことを言うと、お水は毎日取り替えましょう、と言うんだけど、これ実際のところ現実味がない。
毎日毎日続けていく難しさってあるでしょう。
最初は夢中になっていたことも、時間と共に端折りだしていくわけで、職業でそういう立場にでもいなかったら、正直のところ難しいことが多い。
ただね、よく言われることなんだけど、1日・15日っていうのが節目の日で、要するに月に2回取り替えるって人はいる。
慣れてくると、このぐらいでいいんじゃないか、と思うのが月2回。
ただし、この2回だけは絶対にする。
週一回の人もいるし、10日に一回と決めている人もいる。
とりあえず、水だけは交換するよという人もいる。
店長もいろいろな人の参拝方法を聞いてきて、だいたいこの枠組に収まる感じで動いているみたいだね。
水の交換、お塩、お米の補充などができそうもないなと思ったら、神饌は使わなくていいんです。
一番小さい神具 神饌セット(陶器)
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/kamidana4431.html
興味のある方は是非ご覧ください。