鴨居の真下にすだれを掛けるときに使う専用の金具
和室用語というのは案外難しくて、何が難しいのかというと、余りに普段から身の回りにありすぎて、その部分部分、柱一本に至るまで名称はそれぞれあるということを意識しないよね。
人と話をすると、「ここ」「そこ」「あそこ」という指を指しながら会話をするもんで、名称が口から出てこないことが多いんだ。
それでも有名な和室用語として、「鴨居」は誰でも知っていると思う。
というより、どこからどこまでが鴨居なのか・・・まぁそんな細かいことは省略。
今回の店長ブログは、その鴨居にすだれを掛けるとき使う、お座敷すだれの専用金具について。
しかも、鴨居の掛けたい場所が、溝になっている部分から真下に掛けたい人向け。
部屋の内側でもない、部屋の外側でもない、その中間位置、普通なら襖がはまる位置に簾を掛けたいという、とてもニーズの少ない掛け方。
あ、ついでに書いておくと、上側を鴨居、下側を敷居と言います。
だいたい、和室というのは上座・下座という位置関係があって、昔の名残だよね。
これを間違えてしまうとビジネスでは失態に繋がってしまうから、接待役の人はしっかり教えられる、ビジネスは戦みたいなもんだ。
っで、それがあやふやにしたいときには円卓にしてしまうとかね、卓袱料理などがそうかな、上も下もない位置関係。
簾を一枚掛けるとき、つながっている部屋の場合には、どちらがメインなのかがあるはずなんだけど、さて、普段は襖がある部分の表側・裏側のどちらにすだれをかけるかだけで、どちらが重要な部屋かが決まる。
だいたい、床の間などがある部屋が上にくるようにするんだけどさ。
でも、この金具は鴨居の真下に取り付けるから・・・上下が生まれない。
また、現代住宅だと、この金具の方が使いやすいこともあるから、簾を掛ける場所しだいかな。
洗濯バサミみたいな要領で、開いて留める。
そしてネジを回して固定する。
ではどこにお座敷すだれを掛けるのか?・・・それはちょこっと飛び出した引っ掛けるところに掛ける。
丸カンを引っ掛けるんだ。
代用品はいくらでもありそうなんだけど、こういう昔から使われてきた金具を使った方が、座敷すだれには合う、これは間違いなく合う。
良いもの粗悪なものいろいろあると思うけど、おまかせ工房では昔からこの金具を使っているから、交換するときでも同じもので交換できると思う。
鴨居の真下にすだれを掛けるときに使う専用の金具
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/zashikikanagu004.html
興味のある方は是非ご覧ください。