水物の桶は使い方を知らない人が多いので濡らしてから使うこと
工業製品に慣れてしまっているせいか木製の桶など手にとったこともない人たちが増えてきて、使い方を知らない、ということが稀に起きてしまう。
知った人たちなら当たり前のことでも、知らない人にとっては新鮮であり驚かれることもたびたびあるけど、水を入れるための桶というものは濡らしてから使うのが基本中の基本です、もはや、説明など要らないぐらい基本的なこと。
理屈は至って簡単でして、水を含んだ木は膨れる・・・という特性を使って作っているからなんだけど、今どきの工業製品だと木と木を接着してしまっていて、そこにタガと呼ばれる周囲の留めをこれまたつけるだけというものもある。
木の素材も水をはじくような加工をしてあったりと、プラスティック製ほど丸わかりなことはないにしても、大量生産向けの作り方をしている桶もあるが、これらは実用的なんだけど地鎮祭向けではない。
濡らしている道具を出していいのか?
こんなことも聞かれたことがあるけどね、どうしてそういう発想になるのか皆目検討がつかない。
毎日毎日使う場所なら桶は濡れていて当たり前です。
乾くといってもカラカラに乾くことはほとんどないし、表側が濡れているから何なんだという程度なので、本来の使い方をしているだけのことだから濡れている道具は全く木にする話ではありません。
カラカラに乾かして保管をする・・・これも当たり前なので説明不要。
使う前、できることなら前日にでも水をぶっかけておく・・・これは前に説明したとおりなので、そうしてください。
水を含んで木が膨れて、お互いの木が押し合って、その押し合いで膨れ過ぎるのをタガで押さえつけて水漏れしないようにしている。
これが木製桶の仕組みなんだけど、使ったことがないときにはそうしてね。
今、この木製桶を作れる職人が少なくなってしまった。
工業製品のような桶ならいくらでも作れるけど、さじ加減を必要とする作業なので経験がものをいう仕事、こういう仕事を仕事として請け負ってくれる人が少なくなりすぎた。
手にしたら大事にしてください、長く使えると思います。
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