ゴザの逆縁(ぎゃくべり)仕様になると畳数が増えることがほとんど
い草上敷きにしても畳にしても向きというものがある、そんなことは普通なら意識をしないことなんだけど、全く知らないと何のことだかわからないかもしれない。
というわけで図を見て欲しい。
ただ、日本家屋の10畳だけは逆縁仕様になっている、もっとも今どきの住宅で10畳間はほとんどありません、8畳までかな。
縁の向きなんか誰も気にしないことなんでしょうけど、このようにハッキリとした違いがあって、「あえて」逆向きに縁を向けて畳しても上敷きにしても作ることがある。
まぁ、業者が知らずに作ってしまうことはまずないはずなので、このような逆向きの縁で作られた和室を見たときには、ほぼ特注製作の和室ということになる。
では、どうして逆向きに作るのか?
廊下の位置が関係している場合と、仏壇の位置が関係している場合でほぼ決まる。
仏壇についてはそれぞれの家の中で決まることなので、今回は省略させてもらいますが、廊下の位置っていうものが決め手になる、、、おそらく建築業者から「畳の向きはどうします?」などの会話があったかもしれない。
廊下・・・ちょいと広い日本建築の住宅のときにはいろいろな廊下があるわけだ。
遠近法って聞いたことがあるかと思う、それが和室に当てはまる。
縁の向きを変えるだけで、広く見えたり狭く見えたり、人が集まったときに並びやすくなったりする、これも普段は誰も意識をしないと思う。
そこを知っている業者のときには、一言会話の中に織り交ぜてくる。
しかし、そんなことを意識して上敷きや畳を作る住宅は限られている。
ここが大きなポイントでして、「幅>長さ」という基本形でサイズオーダーを注文してくる場合にはなんら問題ないけど、「幅<長さ」の寸法で注文されているときには、こちらから聞き直します。
「幅<長さ」・・・これをい草上敷きの逆縁仕様と言います、稀な形になっている。
そして、逆縁仕様の上敷きのときには、畳数の計算でほぼ増える。
サイズオーダーのときには「幅より長さが長い 幅>長さ」になるのが基本かな。
正方形のときには関係ありませんよ。
ランク9で作る引目織りの上敷き サイズオーダー
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/goza-order-008.html
興味のある方は是非ご覧ください。