張りたがるけど張らない 緩く掛けるぐらいがちょうどいい
ともかく神前幕をピンピンに張りたがるようでして、人のものを見るとかなりの確率でピンピン張りをしてしまって、いまひとつキマっていない使い方をしているから、その都度、こうしてみたら? と伝える機会がある。
さらにどうしようもない掛け方で天井にピン留めして垂れ下げていたり、そこじゃないんだ、とも伝えている。
この幕という神具は生地だからビシッ、ピシッとワイシャツ感覚で使うものだと早合点している節もあるんだけど、全体的に緩めに掛けて使うと全体像のシルエットがとても綺麗になるから是非そうしてみて。
下の画像の「x」でやってしまっていることが目立つ。
張りすぎているということ。
張りすぎるとグラデーションが出てこないよね、影というかさ。
まぁ、いろいろとやってみて。
基本的に神前幕は棚板基準の表記になっていて、これは昔からそうなっているので、取り替える人たちは何のためらいもなく寸法を選べる。
ところが初めて神前幕を使うときにピンピン張りをしてしまうのではないだろうか? とも思っていて、例えば90x36というのは幅90cmの棚板向けということで、3尺板を使っているところに掛けるとちょうど少しの余裕が生まれてピンピン張りにならないように綺麗に掛けられるわけです。
棚板に掛けるとき左右まで掛けておきたいときにはさらに長いものが必要になるけど、そのときには「無地」を選ばないとだめ。
紋付きはあくまでも正面だけに掛けるように紋位置が配置されている、神前幕は正面掛けが基本ということだね。
これも紋付きを使いたい、左右にまで伸ばして掛けたいってことで、大きなものを選んでも紋の位置は離れてしまうから正面から見るとなんだかおかしい結果になる、なかなか自分の都合では世の中は回っていないと実感してしまう瞬間かもしれない。
箱宮の場合には左右を折り曲げて掛けることになる場合が多い。
それと箱宮神殿の外側には掛けません。
箱の内側に掛けるのが綺麗ですよ。
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