組立式だからできる寸法 長尺脚の八足台(八脚案)
八足台には組立式と固定式の二種類があって、天板と脚をどうやって組むかということなんだけど、組立式の方が強度があるわけだ、固定式でも高さ3尺までであれば作ることができる。
移動祭事などを行う場合には今は組立式を使う方が多いかな。
固定式だと脚の抜き挿しを繰り返すとガタガタしてしまうこともあって、ガタガタしてきたら役目は終わる、だから外で行う祭事、例えば地鎮祭などでも組立式が多く使われている。
それとどうしても業務で使う場合には、片付けもさることながら使いまわさないといけないから耐久性が求められる、そのため組立式有利ということにもなる。
八足台というのは構造をみれば誰でもわかると思うけど、横からの力に対して弱い。
固定式で作ると天板と脚の接合部分に力が加わると、バキッと折れてしまうことがあって、掃除をして引きずったとき何かに引っかかったりして折れる、人が寄りかかって折れるということが稀にある。
神社などでは人が近づかないところにあったり、取り扱いは慣れている人たちだけであったりするから問題ないけど、家庭の場合には様々な要因があるよね。
ということで、家庭で使う場合には組立式の方が便利です。
神棚を八足台の上に置きたいという人が増えてきて、見栄えは最高なんだけど理由はそれだけじゃなくて、天井付近だと手が届かないから、ということをよく聞く。
それと神社などで見て、生きているうちに一度はやってみたかった、、、ということも言われたことがあるんだけど、一つの空間を創り出すのね。
上から下までそのための空間。
アレを置いて、コレを置いてという空間ではない、専用の空間を創ることができる。
床の間に置く人もいるよね、壺や掛け軸、置物ではなくて神棚置き場として床の間を使う、そんなときには八足台を使うと綺麗に納まるわけだ。
それとマンションなどの場合でも壁掛けできないなどの事情で、八足台を神棚設置台として使うこともある、経験的には年配の人たちがこれをすることが多いですね。
モノとして考えても安いものではないし、懐具合に余裕がないとちょっとできないと思うけど、定年後にやってみるのかな、少し落ち着いて物事をゆっくり考えることができる世代かもしれない。
ちょうど5尺寸法(高さ150cm)で作ると神棚設置台としてはベストサイズ、おまかせ工房では一番作る寸法だと思う。
八足台には幅も高さも事前に決まっていることはないから、言ってみればオーダーメイドみたいなもんです。
特に二段式、三段式などはそれぞれの段を何センチの高さにするのか決めてもらう。
始めて作る人がほとんどだと思うから、わからないことがあったら店長に聞いてください。
八足台には八足台に合った部分の桧を使うから、単なる板の台だろ?ということではありませんので、八足台を自作して大失敗する最大の理由は、素材の見極めね、これは経験を伴うと思う。
八脚案
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興味のある方は是非ご覧ください。