斜め切りの繋げ合わせは見た目が良いけどそれは無理
ゴザの問い合わせで、主に建築業者からの問い合わせが稀にあって「斜めに切って繋げたい」という内容のものがある。
これは推測なんだけど、施主の希望を叶えたいということで、あれこれ問い合わせているんでしょうけど、または、デザインをしている人の無茶振りかな。
施主であればしょうがない、ともかくあれこれ聞き回って無理なら無理と伝えればそれで納得をする、しかし、デザインをしているときにはこだわり先行型だと、こちらも突っぱねるしかないね、業者と業者の会話って少し違う。
い草上敷きというのは、斜め切りができません。
一部、特殊な方法を使って斜め切りをして加工することもできないことはないので、どうしてもという場合には「い草上敷きの斜め切り加工」であれこれ見てから、自己判断で行ってください、こちらではしません。
ということで、斜め切りの繋ぎ合わせというものは、各人の責任の下に行う超特殊な加工方法ということになる。
っで、どうしてそのようにしたいのか?
これは見た目なんです、角廊下の敷物などで稀にしたくなる加工かな。
もし、このゴザの斜め加工&繋ぎ合わせをしてもいいという業者が見つかって、これをやったとしたら、工賃はドーンとかかるかと思う、商品代金どころじゃないと思いますよ。
超絶に手間と技能が必要になる。
斜め切り&繋ぎ合わせ。
斜め切りだけであれば、上記の「い草上敷きの斜め切り加工」をじっくり読んでもらえればなんとかなる、それにプラスをして「繋ぎ合わせ」をするとなると「斜め切り加工」だけでは手に負えない、加工そのものが違う。
どうのように違うのか?
1.斜めに経糸が出てくる幅ごと階段状に切っていく(約1cm幅)
2.出てきた経糸を結ぶ(強化策)
3.切った部分にテープを貼る(補修用ヘリテープを使えば簡単)
4.縁を縫い合わせる(貼っただけでは無理なので必ず縫い合わせる)
ここまでで斜め切り加工とは違うことがわかる。
さらにそれをもう片方も行う。
そして繋ぎ合わせるときにも縫い合わせる、縁と縁を繋げないといけない。
結論としては、やめたほうがいい、ということになるかな。
手間すぎる、加工途中で止められないぞ。
やったことがあるから言える。
普通に、縦横なら補修用ヘリテープを使えば一発で終わるし、なにも角だからって斜め繋ぎをしなくてもいいように思います。
まぁ、確かに斜め加工の斜め繋ぎのほうが、見た目が良いのは間違いないかと思う。
い草上敷きの形を変えたいときに使う 専用品の補修縁・修理縁 No.4
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/heri-004.html
興味のある方は是非ご覧ください。