神棚 上敷き 簾の専門店 おまかせ工房 ブログ

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本格的な固定式八足台は家庭では使わないほうがいい 組立式八足台にするべき理由

家庭なら組立式八足台にして間違いなし 本格的な固定式は避けろ

右でも左でもないようなことを言っていてもしょうがないので、八足台の世界においては「固定式」と「組立式」とあるわけなんだけど、家庭で使うなら組立式にしてくれというお話です、言い方を変えるなら固定式は避けろということ。

 

固定式というのは、簡易的なものと本格的なものがある。

今回の画像は「本格的な固定式」になるので、参考になるかと思う。

なお、「簡易的な固定式」は初めから寸法が決まっているような祖霊舎向け八足台のことを言います、こちらの場合には今回の話とは無関係です。

それと他にも組み方があるかと思いますが、他の事業者の作り方まではわからないので、自前の方法で解説をしています。

 

さて、その本格的な固定式八足台がどうして家で使うときには止めておけと言っているのか、黙って売ればそれはそれ、わざわざ業者側が言うのだから信憑性も増すはず。

まず、固定式八足台は脚を固定するから固定式と言う、これを押さえておかないと話が通じない。

その固定方法が家庭で使うには不向きになるから、事前に説明をしておく。

 

物理が苦手な人でも支点 力点 作用点は思い出して欲しい。

天板に脚が付いたもの、その脚は長い。

テコの原理みたいなもんだ、支点となる部分が固定式と言われる溝があってそこに脚を嵌め込むようになっている。

 

移動をするため、掃除をするために動かしたとき、長い脚が畳の縁に引っかかった、凸部分に引っかかった、敷居に引っかかった・・・こんなときどうなるか? もう想像どおりの結果です。

バキッと音を聞いてしまったとき、その八足台はもう単なる板と棒です。

音色的にはペキッかも、パキッも近いな、この音は聞いてはいけない音だな。

 

そして、脚が付いていると移動しずらいということで、固定式を抜き差しをしてしまう・・・これは一回目はビシッと入る、キッチリ入るわけ。

何回かやっていると緩む。

緩んだらカタカタするよ、酷いときは天板が左右に揺れるぐらいグラグラする、こうなったらこれも単なる板と棒です。

八足台としての役目は終了です。

 

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これは天板の裏側で固定式はこのように作ります。

固定式と組立式の違いは脚の組み方なんです。

 

台形の溝に雄雌を合わせて入れるわけ。

スパッと入ってとても綺麗なんだけど、固定式の八足台は本職の人たち向けと言ってもいいかもしれない。

扱い方を知っていて、一度置いたら置きっぱなし、動かすときにも要領を得ている人たち同士で動かす運び出す。

 

脚の組み立ては一度だけ。

理由は上で書いた通りです、抜き差しを繰り返せば摩擦がなくなる、隙間が広がってくる、それを修理する方法もない。

緩みが出たらガチガチに接着する?・・・まさか、それこそしません。

 

溝は始点から終点までキッチリと収まるように作り、そのため固定式の八足台には前後があることを知っていおいてもいいかと思う。

 

もし、この溝を修理修繕するならどうやるか。

脚も再構築必須になるだろうし、そもそも作るほうも一発勝負で溝を作っているわけですよ。

それをもう一回となるとより大きな溝にするか、、、どの道、脚も作り直し。

というか、それ上手くいかないはず、結局、新しく作らないとだめだろうな。

 

これは裏側になる、逆さまにした状態ということ。

前側にはこの台形は当然ありません。

 

本格的な固定式八足台は上の画像、下の画像のようになってます。

こういうものを見れば一目瞭然でして、一回差したらそれで完成、そして、そのまま・・・というのが本来の使い方です。

そして、ここに力が横から加わるとベキッといきます、終わります。

 

家庭で使うときにはこういうのは使いづらいと思うので、組立式八足台を強く薦めているわけです。

だって、八足台を作ったら、、、死んでも残る、、、ぐらいのものですよ。

組立式なら移動も楽、組み立ても楽、保管も楽。

 

それでも本殿に置いてあるようなものがいいというときなら、依頼をしてください。

高さ3尺までなら固定式で作れます。

 

脚です、これを裏側から差し込む、一発勝負の一回限りで差し込むのが理想的。

抜き差しを繰り返せば擦れてくることは明白だと思います。

 

身の回りに物理が好きな人がいれば、八足台の形でどのに力が加わると壊れやすいか聞いてみて。

八足台って人が乗っても大丈夫なんだけど、横からの力にとても弱い。

力を加えなければいいだけの話でもなるけど、実生活をしているとね、なかなかそうもいかないこともあるだろう。

 

それらを総合的に補っているのが組立式八足台になる。

家庭で八足台は極々普通に神棚設置台としても使われているものになるから、繊細するぎるものより汎用的なもののほうが結果的に良い物を買った、作ったということになるいのではないでしょうか。

 

尚、おまかせ工房では固定式、組立式どちらでも作れますが、基本、組立式になりますので、固定式希望の場合には問い合わせをお願い致します。

組立式であれば高さ5尺(約150cm)まで同一料金で作れます、それを超える高さの場合には別途見積。

固定式であれば高さ3尺(約90cm)まで製作ができ、それ以上の高さのものは製作しません、理由は上記の通りです、壊れるだけです。

 

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興味のある方は是非ご覧ください。