参考にならないほどの屋敷なんですが、史実として秀悦な記録です
松城家住宅というお屋敷の修理が完成して、一般公開されたので見に行ってきたんだけど、重要文化財とのことです。
家と一括りにしてしまうのではもったいないぐらいの屋敷でして、修理予算で6億円、さらに追加で4億円ほど掛けて現存させているものです。
一度、伊豆半島の西側を通り過ぎる機会があれば、足を運んでみても損はありませんので、熱海から車で1時間半もかからないかと思う。
っで、その住宅の紹介を・・・という内容ではなく、そこの屋敷には神棚があり、その棚板も稀に見る代物なんですが、解説の人の話を聞いていたら、「雲」が出てきたそうです、ということを言っていたわけです。
こういう仕事をしていないと聞き流してしまうと思うけど、店長はしっかりキーワードを聞き逃しません。
「へぇ~」と思ってしまうぐらい、そうなんだぁ~という具合です。
この住宅が明治6年に棟上げされているようなので、そこで雲が登場するとも考えられないわけで、明治の前ですから江戸の時代から「天井に雲」をつける習慣が存在していたということかもしれない。
いや、こういう屋敷にある神棚では、極々普通に雲は付けていたんだろう。
だって、松城家のある場所は漁村です。
ど田舎にも程があるってぐらいの田舎だっただろうから、そこでも雲があったのであれば他の都市ならほぼ確実だな。
12枚の引き戸の内側に社を置いていたんだろうと推測する。
手前は棚板になっているので、榊などの神具を置いていた? かもしれない。
この上に修理をするにあたってみたところ「雲」が出てきたという解説でした。
これはほんの入口部分なんですが、こういう住宅なんです、百聞は一見にしかず。
説明をしてくる人が居るので、聞きながら住宅の中を徘徊してみると、気づかなかったことが山のように降り注いでいます。
こういう雰囲気とは違う洋風折衷の部屋などもあるので、建築などに感心がある人ならたまらないかと思います。
帰りに沼津ICを使うなら、そのまま沼津御用邸も通り道になるので立ち寄られてみたらいいのではないでしょうか。
木彫り雲 桧製 大きな雲 小さな雲
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/kamidana-kumo.html
興味のある方は是非ご覧ください。