縁の向きで用途も広さの見え方も変わる 逆縁仕様は特殊なゴザ
10畳の上敷きは逆ヘリ仕様になる、これは押さえておかないといけない。
理由はわからない、昔からそうなっている。
そして他のサイズは正方形と長方形があるが、長方形なら「幅<長さ」という関係になる、つまり、幅より長さのほうが長い関係。
正方形は関係なしだね、好きな方向に向けられる。
何の話をしているのかというと、縁の向き、なんです。
い草上敷きには縁がある(一部、縁の無い上敷きもありますが、耳組という製法になります)。
その縁の向きをどちら側に向けるかなんか、購入するとき気にしている人たちは極々少数なはずでして、縁の向きをあえて逆向きにして作れることを知らない場合も多い。
そのため・・・逆縁仕様で注文をしてくる事例が起こります。
逆縁仕様は特殊な上敷きになるので、ほとんどがそういうものを知らないで「幅>長さ」という数字で注文をしてきます。
後でこちらから聞き直して再確認をしているので間違いは起こりませんが、い草上敷きにおいては「幅<長さ」が大前提ということを知っておいても損はありません。
「縦x横」・・・この表記だと逆縁仕様の注文になってしまうことも考えられて、本人から見れば縦横なんですが、見る向きを変えたら横縦になってしまう、本人以外だと違う見方をしてしまう。
だから、「幅x長さ」という表記を使います。
とは言うものの、習慣として「幅<長さ」になることを知らないといけないんですが、ともかく、仕様としてそうなるので逆縁仕様の上敷きの数字だったときには、聞き直しています。
それと、逆縁仕様で作ったときには畳数が増える傾向があって、ほぼ2畳ぐらい増えますから、サイズオーダーで注文をする金額よりさらに割り増しになる。
これは上の図をみれば一目瞭然なんです。
同じ面積ですが、畳数計算をすると端数も出るだろうし、一枚多く作らないといけませんね、だから、割増になるわけです。
試しに、江戸間6畳で計算してみましょう。
江戸間6畳・・・幅261cmx長さ352cm
逆縁仕様の江戸間6畳・・・幅352cmx長さ261cm
江戸間6畳は画像のように3分割されます。
87cmx352cmx3枚・・・2畳x3枚=6畳。
ところが、逆縁仕様江戸間6畳になると、
87cmx261cmx4枚・・・1.5畳x4枚=6畳という計算になりません、1.5畳→2畳という計算になって、2畳x4枚=8畳になる。
い草上敷きのサイズオーダー 江戸間6畳相当 引目織り ランク9
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興味のある方は是非ご覧ください。