畳縁の修繕のため使うときには上敷鋲を必ず挿すこと
「畳縁」と「上敷縁」・・・同じものであると勘違いをしている人もいるようですから、ブログでも書いておこうかと思います。
同じものではないけれど、全く違うものでもない、それは似て非なるもの。
初見だとよくわからないかもしれないな。
「畳縁」は上敷縁より幅が広いことがほとんどでして、それは畳に縫い付けるときの構造を知っていれば広くないと作れないことがよくわかる。
畳の縁は直角になっている部分に裏面から縫い合わせてから、折り返して表面を出し、そして側面でも縫い合わせていくわけだ。
そのとき下紙というものを直角部分に挟んでから折り曲げておく、下紙がないと角がすぐに傷んでしまう、そして、側面には厚紙を挟んでから縫い合わせておく、厚紙がないと畳と畳の間が上手にはまらない。
「上敷縁」はゴザに使う、ゴザは見ての通り薄いわけ、折り曲げて差し込む、こんなイメージで出来上がっているわけなんだけど、下紙もなければ厚紙もいらない。
上敷縁を畳縁の修繕として使って使えないこともないから、ややこしくなってしまうのかもしれないが、決定的に違う点として「補修用ヘリテープの仕上げには上敷鋲を必ず挿しておく」という点です。
畳の縁には上敷鋲が挿してありませんよね?
上敷を敷く時には上敷鋲を使って敷物を固定しますよね?
ここが最も違う部分なんだけど・・・畳の修繕で補修用ヘリテープを使うときでも上敷鋲は必ず使うことになる。
鋲で固定しないと中途半端な作業で終えているだけで、ダメです、それはまだ途中。
言い方を変えると、「畳」の縁の修繕で上敷鋲を挿したくないなら補修用ヘリテープは使わないこと。
補修用ヘリテープを使って、い草上敷きの縁修理やサイズ変更は簡単なんだけど、「畳の縁修理」は、下紙、厚紙も用意してから行うことになる。
というより、畳の構造、畳の作り方を見て、縁がどのように組み込まれているのかを知った上で修理修繕をしないといけないと思うわけ。
上敷きなら至って簡単、単純明快だから下のYouTube動画を見てもらえばその瞬間に理解できるぐらい簡単なんだけどね。
個人的には「畳」の修理修繕については、畳屋に連絡をしてやってもらうことを薦めたいな、そりゃ自分で行うより費用はかかることは間違いないけど、いくら身近にある畳であっても、畳というものを知らないと作業しないほうがいいような気がします。
「畳」と「上敷き」は違うってことです。
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興味のある方は是非ご覧ください。