失敗例ほど役に立つものはない 避けるべき場所がわかる
成功事例は人に言いたくなって、世の中はこうすれば良い、成功の方程式はコレだ、というような情報商材で溢れているわけなんだけど、失敗を公言することは恥につながるので、なかなか言い出せないよな。
口先だけの商売ならあれこれ語り部のように喋っていればいいんだろうが、モノが一緒に付いてくる商売だと、後からクレームにもなりやすいから説明はしっかりしておきたい。
神前幕の掛け方で盛大に失敗をしている例がある。
こんなことはなかなか教えてもらいないぞ。
何が正しく、何が間違っているのか、聞きたくても周囲に知人がないことも多々ある分野だと思うので、せっかくだから見ておいて損はない。
この神前幕を使う時、失敗例（右側）で掛けている人の多いことったらないわけでして、神棚向けの神前幕に限らず、建物の入り口に掛けるような大きなものの場合でも、そうなってしまっていることもある。
門構えの良い店だと幕を使うこともあるけど、本来の掛けたを知らないで横幅寸法で発注をしてしまうとそうなる、こちらは相当高額になるので次回の取替は相当後になってしまうので、若干短かったものを使うしかないだろう。
神棚用の神前幕であれば取り替えやすい金額になっているので、あぁ～そのように使うのかか～と気づいたら、取り替えてみて。
これは盛大に失敗してしまった事例。
まず箱宮神殿タイプのもので外側に掛けないし、内側にセットするのが基本になる。
実際、そのほうが見栄えが整っている。
ただ、箱型の内寸に合わせた神前幕は無いと思ってもらっていいだろうから、左右を折り曲げて寸法をあわせることになるだろう。
ここの一手間を惜しんでしまうと、、、こんな出来上がりになるので注意してね。
そして、張りすぎているので説明通りの仕上がりになってしまっている、とても残念な結果で終わるけど、誰も気づかないこともあるし、神仏関係の部分なので知っていても口にはしない優しさも含まれるジャンル。
正しくは、棚板の幕板の内側に掛ける、これは箱型のものでも同じ。
そしてピンピンに張らない、掛ける感じで十分。
基本、神前幕は棚板利用を前提にしているものなので、棚板の横幅だけで選べる至って単純明快な神具です。
横幅２尺（60cm）相当の棚板であれば「60ｘ24」というサイズを選ぶだけ。
そして、紋所付きの場合には正面掛けだけ。
無地を選ぶと正面、左右掛けも可能・・・コの字掛けのようもできる。
ただし、左右まで覆うと当然ながらサイズも大きくなって、下がり寸法も増してしまうことも考えられるけど、無地の場合なら下がりが長いときには切断するという手もないわけではない。
そして、おまかせ工房から一言。
神前幕を交換するとき、あれこれネット検索などをして価格で選んでいくこともあるかと思いますが、正直なところ、違う店で同じものを選べるのかどうかわかりません。
どういうことかと言うと、同じ商品名、同じ寸法でもここまで違いがあります。
これは同じものとは言いません。
だから、どこで選んでもいいかと思いますが、安定している商品とでも言いましょうか、同じものを長く扱っている店で選んだほうが得策です。
安物ではないので量販店より若干高いかと思いますけど、専門店で買うべき商品ではないでしょうか。
コレ、、、どちらを先に買ったとしても、後から追加や交換などしたいとき、逆のものが届いたら、あれ？ 違うぞ？ ということになりますよね。
でも、店は何も間違っていないんですよ、、、そういうことなんです。
豆知識程度に知っておいてもいいかと思います。
神具って歴史があるジャンルだからいろいろ奥が深いんですよ。
神前幕は定期的に交換をする神具なので、手頃なものを選ぶといいでしょう。
すごく高額なものを選んでしまうと、次がなかなか入手できずらくなりますよね。
個人の自宅で使うのであれば入手しやすく、一定品質のものが良いかと思います。
神前幕 京友禅特選 巴紋 幅60cmの棚板に最適なサイズ
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/kamidana3112.html
興味のある方は是非ご覧ください。
