回り廊下に畳を使うのは普通の家ではない 維持費が大変だ
住宅の中に廊下はいくつかあって、今どきほとんどの廊下は板張りですけど、畳の廊下にしたい場所があって、相当なこだわりがある住宅か商売で使う場所かぐらいじゃないと畳廊下なんか作れません。
なんせお金がかかります。
板張りにしてもピンキリの床材なんだけど、そのピンを超えてしまうのが畳廊下になるので、そりゃ踏んだときの感触はピカイチなんですけど、ともかく費用がかかるし、維持費がね、たまんないから普通の家ではまず見かけません。
ところが、こういう仕事をしていると畳廊下の家から依頼もあって、回り廊下に上敷きを敷いておきたいなんて話もちらほらある。
そもそも現代住宅で回り廊下のある家も少なくなっていまして、古民家までいかなくても古めの日本家屋だと回り廊下があったりする。
縁側っていうほうがわかりやすいかもしれない、多くの場合、板にしてある。
ただし、濡れ縁には畳は使わない、、、ここは雨が降ったら濡れる場所。
くれ縁のほうだね、室内側だ。
外側から見ると濡れ縁、落ち縁、くれ縁・・・こんな風に日本家屋が作られる。
落ち縁がないところも多数あります。
住宅の外側に畳を使うと日焼けしてしまうから定期交換が欠かせない、そのため上敷きを敷いておくことがあるわけです。
畳替えをする頻度を考えれば、い草上敷きのほうがはるかに安く上がる。
それだけではなくて、畳の向きにも関係していて、上敷きを使うと一直線で綺麗に見える利点もあるわけ。
それが今回の「長尺物の上敷き」というものなんです。
こういうものは既製品などないので、全てがサイズオーダーで作ることになるんだけど、すごく高いものだと思っている人もいるようですが、計算は単純明快なので価格を知ると安くてびっくりするはず。
単純に1畳サイズで長さを割るだけ・・・これだけ。
だから、長さ8メートルなら四畳半のサイズオーダーということになる。
このような長尺スタイルのゴザは、使うところも限られている関係でなかなか見かけないものだと思うけど、別に珍しいものではないんですね。
それと上敷きには双目織りと引目織りがあるけど、長尺物の場合には強い織り方の引目織りで作っておくほうがいいでしょう。
廊下なので上を歩く頻度が高い、そのため双目織りのような柔らかさがないけど、い草の量が多く密を増した引目織りのほうが向いていると思います。
引目織りで作るサイズオーダーの上敷き 廊下敷きも作れます
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/goza-order-004.html
興味のある方は是非ご覧ください。