古びるまで使わない もったいないけどそういう神具
消えて無くなるもの、消費をしていくものではないときには、いつまでも現存しているから、そのまま使い続けることに抵抗感がないよね。
少しぐらいダメな部分があっても、使えるなら使おうぜ、ということになる。
ところが、そういう考え方をしない神具があって、それが「神前幕」なんだけど、これは薄汚れてきたらはたいてホコリを落とす程度のことはするけど、洗濯はしないから知っておいて。
神前幕は使い捨てと言ってもいいぐらいの神具。
使い捨てと言っても長いけどね、薄汚れるまで使ったり、色が変わっても使ったりはしないという程度のこと。
おそらく、洗濯をすると神前幕らしさがなくなって、掛けた時に違和感があるはず。
というより、神前幕は定期交換をする神具でもあるので、そこまで劣化したものを掛けておく人もいないわけですよ。
暖簾にしてもそうだけど、店の入り口の暖簾がぐだぐだだともう終わりかなって印象が強くなるので、ここは顔と思って綺麗な状態のものを使ってみてください。
神前幕は決して高額なものではないので、そうしている人たちがほとんどです。
紋を変えてみるのもいいんですよ。
今まで稲荷紋だったけど、巴紋にしてみるかとか。
それと今までは前面に掛けていたけど、コの字スタイルにしてみようとかね、これは前面と左右まで神前幕を掛ける方法、この場合には「無地一択」になります。
無地以外でコの字掛けをすると、紋の位置が離れてしまうのでしないこと。
それともうひとつ大事なことを書いておこう。
下の画像を見て。
こういう状態だったら・・・それは手持ちの神前幕が小さいということ。
取り替えるほうがいいでしょう。
神前幕は販売しているところで違うものを扱っています。
同じ商品名だからって同じものということではないので、それは購入する人が見極める必要があるのでしょうけど、このぐらい違うという事例です。
同じ商品名、同じサイズ・・・でもこれだけ違う。
そんなことも当たり前にある神具の世界なので、安物に手を伸ばさないほうがいいと思うし、高い安いなど多少はあるのでしょうけど、そんなに驚くほど価格に違いもないぞ。
京友禅特選 神前幕 巴紋 3尺仕様
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/kamidana3114.html
興味のある方は是非ご覧ください。