台座部分は素材の入手で誰でも作れるわけではないけど紙なら大丈夫
御幣という神具があってこういうものは誰でも彼でも必要になるようなものではないので、いざ必要に迫られたときにどこで売られているのかを調べてみたりする程度なんだろうけど、気に入ったものが世の中になかったときには自作をしてしまうのも有り。
ただ、おまかせ工房のような専門店で扱うような素材はなかなか必要な分量だけ入手するのはほぼ不可能になると思うから、自作をしたみたものの形にはなったけど販売されているものと比べたらガックリしたということになるかもしれない。
それはそれでしかたがない。
御霊、霊璽は自作するより出来上がったものを選んだほうが良いように感じます。
でも自作を試みるに値するパーツがあって、それが「紙垂」。
御幣の上に挿しておく紙なんだけど、ヒラヒラというほうがピンとくる。
これは和紙、半紙など紙の好みがいろいろあって、どういう素材にするかで質感が全く違うし、時には二種類、三種類の和紙を組み合わせて作ることもある。
大麻(大幣)を混ぜ込んだりして、ともかく個人個人の個性が思いっきり引き出される形に各人が作っていくわけだ。
紙垂を作りたくてネットで検索をすると代表的な型紙のようなものが出てくる。
おそらくそれは初めて作る人向け、大量に作る人向けのもので、作ってみるとわかるけど実に面白みに欠けた形の型紙がほとんど。
これじゃない・・・と思い始めた人は小慣れてきた証拠かもしれない。
作り込んだ御幣はとても美しい形をしています。
御幣の台座にあった絶妙なバランスと紙の質感、そして光沢。
軽いものなんだけどズンとしているドンとしているような重みを感じる御幣というものを作るわけです。
紙垂は最初に作ると角張ったもの、直線めいたものになってしまうと思うけど、次第に作っていくとなんとなく丸みを帯びたような紙垂ができるようになる。
これも意識を持って作らないといつまで経っても上達しないと思うので、練習が必要になるものかな。
バチッとこれは良い形になったぞ、、、と思ったらそれは型紙を取っておけば次回からサクサク作れる、ここの各人ご自慢の型紙はネット検索では拾えないものだと思う。
熟練者の御幣の紙垂を拝見する機会があったら見てみるといいよ。
御幣 尾州桧 高さ8寸
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/mitama024.html
興味のある方は是非ご覧ください。