引目織りで作る上敷き 普通は双目織りで作る
い草の織り方にはいろいろな名称呼称があるんだけど、その場や環境に合った織り方が考え出されてきたわけだ、そのため今ではもう使われないような織り方なども教本などには掲載されていることがある。
い草は原料だから様々なところで使われて、おまかせ工房は上敷き専門店だから和室で敷くための日常的な敷物として作っているシリーズになる。
これが伝統工芸品などになると一枚が何十万円もするものまであるんだけど、一般的じゃないので美術館や工芸展で見るぐらいかもしれない。
い草上敷きで二大織り方として、双目織り、引目織り、の2種類がある。
普通は双目織りで作る、これが上敷きござと言われるもの。
素足で踏む感覚は畳より柔らかく、畳表の上に敷き寝転がったりするには気持ちがいいと思うよ。
っで、今回は引目織りで作る上敷きの紹介。
引目織りっていうのは畳表の織り方だ。
畳の上に畳と同じ織り方の敷物を敷く・・・という感じ。
耐久性があって、強い織り方になるのが引目織りの最大の特徴なんだけど、言い方を変えると、硬い、とも言える。
そもそも双目織りと引目織りでは同じ広さの上敷きを作るときでも使うい草の本数が全然違う、こういうことは言われないと誰も知らないかもしれないな。
多く使うのは引目織り、その分密度が濃いわけ。
双目織りのい草、引目織りのい草は別物です、これもどれもこれも同じだろうと考えている人がほとんどだと思う、まぁそんなことは使う側であればそれでいい。
さらに言うと、江戸間五八間で使うい草と本間で使うい草は別物です。
本間より江戸間のほうが小さいからと言って、本間用のい草から江戸間にすることはない。
天然素材の弱点かもしれないし、利点かもしれない、ともかく根本と先端までの形状がい草は違うんだよね、工業製品のパイプのようにはできていない。
足袋を生活の中で履き和室を歩く生活をしている人は現代では稀だろう、引目織りの上を足袋で歩くと滑るように歩ける、抜き足、差し足、忍び足に最適ね。
素足で踏むと、双目織り、引目織りの違いは誰でもわかるぐらい違うよ。
引目で作るゴザ ランク9は全て引目織りで作ります
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興味のある方は是非ご覧ください。