御簾は使う場所でモノそのものが違います
いろいろ各人で調べていくことができるのが魅力のインターネットなんですけど、そこには商品の画像があり、価格があり、説明があったりと自分の判断だけで物事が解決できる実に便利な時代です。
よく店長の言う、同じように見えるけど全然違うもの、という部分は、何かの失敗などをしたときじゃないとなかなか気づかないよね。
例えば良い例があるんだけど、この二種類の御簾は別物なんだ。
上の御簾には目立った房とかね、鈎とかついているから、こっちの方が下の御簾より良い物だろうという予感はすると思うけど、使う場所まではピンとこないことがある。
「ここにはこれは使わないんだ」という場所があって、まぁ予算も関係してくることだし、安い方を知ってしまうとそれでもいいかなぁ~と思う瞬間も否めない。
ただ、山車や神輿で下の方の御簾は使わない。
上は本物、下は超簡易版、と書いたほうがわかりやすいと思う。
造り方など全く違うものね。
そこら辺のことで勘違いされてしまうと、違ったものを取り付けてしまうおそれがあるから注意をして欲しいわけです。
もっともね、神輿など高額なものに安易なものを取り付けるっていうことはないと思うけど、自分で判断してしまうといけない領域というものもあるからさ。
上の画像の御簾は神前御簾の小さい版として作っていくもので、神道祭壇(祖霊舎)の内部、山車、神輿などで主に使う上等な御簾です。
山車や神輿などの場合には横長ではなくて正方形にすることが多くて、二枚~三枚同時に作ることがほとんど。
祖霊舎の場合には一枚で事が足りる。
中には神棚の幕板の下に取り付けたいという人もいるけど、この場合には御簾に予算を掛けることができる人になるよね。
決して安いものじゃないと思う。
次に下の画像の御簾なんだけど、これは簡易版なんです。
でも、多くの場合、こちらで十分なんです。
箱宮の内側に取り付けたり、これも幕板に付けたりする。
主に、神棚がらみのときにはこちらでOK。
正方形に近いものは神棚の扉に付けたりします。
こういうものって普段から見ているものじゃないと思う。
だから、用途が違う、目的が違うのに、違った方を取り付けてしまう前に初めてのときには聞いたほうがいいと思う。
身近なところで「自動車」の例で言うと、高い車は部品も高い、安い車は部品も安い。
同じ用途で全然モノや造りが違うんだってことですよ。
祖霊舎や山車、神輿などに付ける御簾
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箱宮や幕板などに付ける御簾
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興味のある方は是非ご覧ください。