金幣芯
戦国時代の映画やドラマなんかをみると古びた神社に「金幣芯」が置いてあることがあるよね。
金幣芯と書いて「きんぺいしん」と読むんだ。
その神社の前に侍達が鎧を身にまとってエイエイオーと声を張り上げている場面は一度や二度はみたことがあると思う。
そのときには大きな金幣芯を使っていて、一本立ちのものより三本立ちの方がおおいかな、どうかな、その辺は企画者の予算次第。
で、この金幣芯なんだけど、見たことがあるけど用途がわからんって人がたまにいる。
用途って言っても使い方がいくつかあって、置いておくだけのもののあれば、手にとってジャラジャラ振って使うものまである。
振って使うのは祓串のように棒部分を持って少し振る。
このタイプの金幣芯は神職が使うものだから一般の人には関係がない。
一般で使うのは写真のような金幣芯がほとんどね。
神棚の前、神棚の扉の前に置いておくんだ。
ここで問題がひとつある、そもそも金幣芯とは何か?ということ。
これ大事だよね。
金幣芯って何かに似ているでしょう? 紙垂に似ていない?
紙垂っていうのは「しで」と読むんだけど、白い紙で注連縄などに付けるあのヒラヒラした紙。
お!そうか!と閃いた人は合格。
紙垂って何かの時ごとに新しくしていく、でもそれだと面倒、しかも紙だから弱い。
そこで昔の人は考えた、、、金属が良い、強い、そして豪華。
本当なら「金」を使う、だから金幣芯。
でも金なんか使えないね、高すぎる、今の時代大金持ちでも作らない。
真鍮を代用していくんだ。
それでも何十万とする金幣芯になると金箔を使うけどさ。
神棚の場合、神道祭壇の場合にはこのぐらいで十分。
次にくる疑問は、意味合いかな?
紙垂っていうものを知らないと、ピンと来ないよ。
あのひらひらの紙垂ってギザギザしているでしょう?のこぎりのように。
このギザギザ部分に昔の人は意味を込めた・・・・そう「刃」。
刃物ですよ、刃物、、、やいば。
やたらに近づくんじゃねぇーぞ。
神聖な場所なんだぞ。
武器を置いておくぞ、いいな、わかったな~、、、、という感じ。
神様だって武器がないんじゃ守れないね。
だから、金幣芯っていうのは守り刀。
あ~なるほどねって思ったら、揃えてみる神具かな。
少し意味合いを知ると感慨深いと思うよ。
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