祭事にかかる費用は用具や用品でわかるのでまともなものを使う
地鎮祭でプラスティック製の用具を持ち出してくる祭事はガッカリなんだけど、柄付け桶と杓(書院、柄杓とも言います)をプラ製になっている場面をちょいちょい見かける。
それと土木で使うスコップ、シャベル(ショベル)を持ち出してくることもある。
「スコップとシャベル」って地域によって呼び名が逆になっているようだね、それとそのスコップとシャベルの本来の違いがわかっていないから、違うものを祭事で用意してしまったりする。
ここの部分はとても興味深いところで「スコップ・シャベル」は地鎮祭の場面では用具選定の見識と疑われるところ、見ている人たちが必ずいるところ。
実用的なものだと思うし地鎮祭で使ってはいけないものでもないので、そういうものが出てきたときに別に口にする話でもないと思う、ただ、本来の式典ということで考えるとそれらは使わないで、木製の形式的なものを用意しておくのが本当のところ。
地鎮祭ではカマ、クワ、スキという3点を使うわけなんだけど、これが何だか使ったことがない人たちが多すぎてわかっていない。
特にクワとスキに至っては呼称を言って持ってきてと言っても「どれ? どっち?」と聞き返されることもあるぐらい認識がされていないこともあるぐらいです、カマは誰でもわかるけどさ。
スキの代わりに・・・スコップ、シャベル(ショベル)を持ち出してくると・・・間違ってはいないけど、あぁ~~~、と知っている人たちは誰もが思うところ。
プラ製の桶が置いてあると・・・これも同じように、あぁ~~~、となります。
木製桶類はなんだこんなもんかと思う人もいるかもしれないけど、今、これを作れる職人が激減中です、年々減っていくだけという状態で、日本で作れる人がいつ居なくなるのかと私達も気が気でないわけです。
難しいんです、やってみるとわかるけど、やっぱり経験がないと作れない。
ホームセンターなどで売られているような寿司桶みたいなもののほうが楽ちんで作れるけど、本来の桶は難しい。
安いものは接着剤で固めて、周囲を締めるタガも飾り物であることが多くて、そういうものを地鎮祭では使いません。
タガをバンバン締めていって締めすぎると木材は割れてしまい、緩すぎると水漏れしてしまうので、絶妙な感が必要になる、ここも作るとき難しい。
木製桶は素材に水を含ませて膨張させたときに最適な締まり具合を出すように作りますから、使う前に必ず濡らしてから使います。
ここの部分が現代生活では全くわからない部分でして、カラカラの状態で使うと水漏れしてしまうこともあるので、使う前日には水で濡らして、水をはっておくこともしておくといいと思います。
毎日使うものであればいいんだけど、毎日使わないと思うので使う前にはそうしてください。
地鎮祭用品 手水用具一式
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興味のある方は是非ご覧ください。