人の往来のある部屋など強い上敷きを作りたいとき最適
暑い時期というのは上敷きを作るとき向いていて、逆に向いていない日というのもあって、それは雨の日なんだ、大雨や台風のような湿気が強い日は作らない、だから、雨季のシーズンだと作業中断がよく起こってしまう、でも、そうすることでしっかりした織りができるんだ。
硬さが生まれるっていうのかな、力技ではできない靭やかな硬さ。
引目織り(ひきめおり)で作る上敷きを紹介してみたいんだけど、一般的に上敷きというのは双目織り(もろめおり)で作るのね、これは引目織りより柔らかく織る。
織り方そのものが違うんだけど、違うのはそこだけじゃない。
まず、い草が違う。
引目は引目用のい草を使う、双目は双目用のい草を使う。
そして同じ畳数でも使うい草の本数が違う。
引目のほうが双目より多く使う、そのため持ったときにズッシとくる。
本間は本間用のい草を使い、江戸間は江戸間用のい草を使う。
い草っていうのは天然素材で根本と先端の太さが違うんだけど、本間の方が長いからってそれを切って江戸間サイズにするわけではないんだ。
そんな状態で作ってしまうとヘンチクリンなゴザになってしまう。
とまぁ、こういうことは作る側の話であって、引目織りってどんな場所で使われるのかな? という疑問をもっている人もいるかもしれない。
一番有名な場所・・・それは畳表。
畳表の織り方で上敷きを織るわけだ、、、って普通はここで何がおかしいのかわからないと思う。
引目織りは表題の通り・・・「硬め」「密度濃いめ」「い草多め」。
言い方を変えると強い。
だから耐久性がある反面、双目織り特有の柔らかさがない。
座敷がある飲食店などでは引目織りを好むことがあるし、来客の多い家、家族の多い家でも引目織りを指定注文してくることがある。
ちょっと引目と双目の違いを知ったら、、、、次回はそうしてみるかな、、、ということになるかもしれない。
素足で踏むとその差は一発でわかるぐらい違うんだけど、普通は上敷きは双目織りってことは知っておいてね。
引目織りで作るランク9の本間6畳の上敷きござ
https://store.shopping.yahoo.co.jp/omakase-factory/uwashiki-h-020.html
興味のある方は是非ご覧ください。