塗装をしない 神道系の祭壇は家具ではない それが基本
木工製品というのはいろいろな分野があって、工業製品の木型製作も木工なんだけど家具という最も大きなジャンルがあるよね。
その家具も今では木材など一切使わないで紙や木くずの再生利用の一環で、練り固めたもので作ってしまうからやたらと重たいんだけど、MDFとか有名だね。
そういう素材は直接塗装すると染み込んでしまうから印刷をした紙板を貼っておいたり、薄くスライスした板を貼ったりして取り繕うんだけど、安価にできるし大量生産向き。
ところがそういう素材を使わずに桧100%で作ると長持ちします。
風化という言葉を普段は意識をしないと思う。
自分と共に風化していくものに対して人は人一倍の想い入れが強くなるときがあって、ボロボロの革靴とかね、革財布などもそうだろう、天然素材を好む人に多いはず。
桧製品もそれとやや似ているところがあって、1年目と20年後ではまったく違う色合いになって、これを塗装をしてしまうと風化が止まる、そして風化に失敗すると塗装が剥げてしまうわけだ。
まぁ、塗装にもいろいろあるけどね、神道のものは本漆が多いかな、時間がかかって高価だけどね、家具として作っているものはウレタン塗装とかしてしまうと思う、簡単で安上がり。
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海老錠が正面についているけど、これは必需品なので端折らないで欲しいわけです。
これを付けないで販売すればその分安くできるんだけど、必需品を省略する理由もないし、後から取り付けるのも難儀だと思う。
祭事のときには事前に取り外して手前などに置いておく、そして祭事が終われば取り付けておくということをする、祭事の最中に取り外すと手間取ってしまうこともあるからさ。
尾州桧で作る特上御霊舎 シンプル小型祭壇
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興味のある方は是非ご覧ください。