一間幅で中吊り寸法のまま掛けることがある神前御簾
そもそも一間幅と聞いてピンとこない世代があって、約180cmぐらいの幅を「一間(いっけん)」と言うんだ。
障子でいうなら4枚だね、っでこの半分の寸法のことは「半間(はんげん)」っていう。
さらに中吊りっていう言葉もピンとこない場合があって、これは下がり寸法で約30cmぐらいになる、日本間ではちょうどいい下がり寸法なんだよね。
すだれ製作では頻繁に出てくる言葉。
ところで、家庭向けの神前御簾で「一間幅の中吊り」という御簾を作ることがたまにあって、そのときには下がりは90cmぐらいで作って、それを丸めて鈎に引っ掛けた状態のまま掛けておくととても綺麗に見えます。
まぁ、下がり30cmでも90cmでも料金が変わらないから、少し丸められるように作っておくのがいいかもしれない。
神前御簾って上部の縁が太くなるしね、そこが座敷すだれとは見た目の違うところ。
鴨居に掛けるんだけど、中吊りで掛けておくと大昔の人でも現代の人でも「くぐる」ように入室することになる。
出たり入ったりが激しい時には、なんだか鬱陶しいなぁ~と思うかもしれない。
これが特別な場所であれば誰も気にしないんだけど、中吊り寸法っていうのはそういうものです、すぐに慣れます。
神前御簾の場合には座敷すだれのように、下まで垂れ下げることもあるかもしれない、という万一っていうことは余り考えないのね、だから、初めから「ここは下まで下げることがある」「下まで下げることはない」という白黒ハッキリとしているわけだ。
「かもしれない」がほとんどないです。
だから、作るときには寸法が決まりやすい。
神前御簾、仏前御簾の作り方は座敷すだれとは全然違う。
だいたい竹ひごの太さが違う。
おのずと見た目も違ってきて、座敷すだれの良いものであれば、その方が繊細に見えると思う。
まぁ、別物ってことだ。
家庭の部屋で一面にかけると、もう神社や仏閣のようになってしまうもんで、アクセントとして一部に使うことの方が多いですよ。
神前御簾であれば神道祭壇の前、神棚の前などだね、仏前御簾であれば仏壇前。
部屋の凹んだ部分に祭壇をしまい込むように配置している場合には、よく掛けておきます。
そういう感じ使うわけで個人宅の和室であれば一枚が多いかな。
テトロン縁と正絹縁があるんだけど、正絹縁は本職向けね。
個人宅であればテトロン縁でいいかもしれない、予算があれば正絹で作っておく人達もいます。
正絹はちょっと値がいいから、どうしても職業で使う人達になりやすよね。
特殊なものだからわからないこともあると思う。
わからないときには店長に聞いてください。
一間幅で中吊り寸法のまま掛けることがある神前御簾
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興味のある方は是非ご覧ください。