床の間・脇床・天袋を利用して神棚を祭る
日本家屋にはよくある床の間、ここを利用して神仏を祀っておく場所にしたいという要望がちょくちょくある、おまかせ工房にくる問い合わせでは神棚だね。
和室はあるけど床の間なんかありゃしないよ、、、という住宅もあるんだけど、一般的に床の間って画像のような構成になっていることが多いと思う。
従来であればCの位置には掛け軸や置物や茶道具、Bの位置には置物、茶道具、Aの位置にはその箱類などを入れてあることが多いよね。
マンネリしてしまう空間であって、掛け軸など何枚もあればいいんだろうけど、こちらの美術品の世界は懐に相当余裕がないと手が出せない世界。
というより、有効利用されていない空間(デットスペース)になってしまっていることに気づく時があるわけだ。
初めの頃は頻繁に取り替えたり、来客時には季節の模様に衣替えしたりするんだけど、そのうち何時伺っても同じ・・・ということになる。
そこでちょうど年齢的にも円熟世代になっているので、上に神棚を祭っていると手が届かないこともあって、床の間利用を考えていくわけ。
画像Aの部分。
これは押入れの上でも天袋部分があって、そこも利用することがあるんだけど、難点としてひとつあげられることがある、それは奥行きがありすぎる、ということ。
神棚を祭るのであれば奥行きの適当なところに板をはめてしまう。
板は白いものがいいでしょうし、箱型のような板で囲ってしまうのもいい。
画像のAは高さがさほどないので、小さな神棚、恵比寿大黒などを祭る人向け。
これも丸見えは避けたいときには、サイズ的に祖霊舎用の御簾を使うとぴったりかな。
画像Bの部分。
脇床なんだけど地袋になっていることもある場所ね、一枚板の部分、地袋板ともいう部分。
ここの場合には開放感があるから、そのまま奥行きを使うわけだ。
案外と広い空間ができあがって、神棚を後ろまで持っていくと前側がかなり空くから、神具を充実させておくと見栄えとしていいはず。
逆にスカスカの状態を避けたほうがいいかもしれない。
和室だから座った生活をしていくことになるので、高さ的にも問題なし。
地袋板をそのまま使うことが多いよね、そもそも良い板を使っているはず。
っで、丸見えに抵抗があるときには、神前御簾を掛けておくわけです。
画像Cの部分。
ここが床の間、ここを利用してしまうとダイナミックになんでもできる。
ただ、納まりとしてキッチリやっておかないと納まりが悪いから、予算をかけられる場合じゃないと避けたほうがいいかもしれない。
上から下まで神仏のための空間を作ってしまうわけだ。
八足台と神前御簾の利用は必須に近い、だから、費用がかかる。
八足台を置く場合には高さ80cmから150cmぐらいの間で作ることになるでしょう。
上には三分掛けぐらい(3分の1)の神前御簾を掛けて、上部が丸空きになってしまうから目隠しの意味も込めて掛けておくのね。
前面全体に掛けておくように作ってしまうこともあるけど、丸めて鈎に引っ掛ける場合には中吊り寸法(下がり30cm)ぐらいのところで留めておく。
ただ、前面全体の場合にはかなり大きな神前御簾になる。
あ、それと神前御簾を掛けたときには神前幕はいらない。
神前御簾も安いものではないから、初めは神前幕を掛けておいて様子を見てからでもいいかもしれない。
ともかく、上の部分が空くので何かで隠しておく方がバランスとしていいと思います。
こういう場所を利用するときには、なんでもできるわけだけど、その代わりにしっかりとビッシッと祭り飾るようにしないと格好が悪いから、よく相談をうける。
まぁ、ガチャガチャとあれこれ並べてしまう前に、最初は最低限度のものだけ用意しておいて、っで足りないものを増やすといいでしょう。
幅75cm 二段式八足台 八足台の高さ寸法は使う人が決めます。
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興味のある方は是非ご覧ください。