八足台八脚は固定式がいいのか組立式がいいのか
八足台、八脚案と言われるものには、脚の組み方で二種類に分けて作ることができるんだけど、ひとつは「固定式」、そしてもうひとつは「組立式」。
これでどっちがどうかという話を今回はしてみたい。
まず、結論から。
家庭や移動祭壇などで使うのであれば「組立式」をおすすめしている。
神社などの祭壇であれば「固定式」でいいと思う。
このふたつ、決定的に違う使い方だよね。
何が違うのかというと、動かすか、動かさないかという点。
神社の祭壇なんか一回組み立てたら動かすことはほとんどないよ。
動かすどころか触ることも滅多にない。
大人しく置いて、大人しく使う。
家庭の場合にはどうだろう、掃除もする機会が多いでしょうし、その度にあっちへ運び、こっちへ戻しを繰り返す。
まぁ、面倒の話ではなくて、構造の話ね、八足台の構造のお話。
特に脚の接合部分の話。
固定式八足台は、天板と脚の接合を組み込みによっておこなうのが普通なんだけど、つまり、木にはめ込むスタイル。
小さな八足台であれば問題ないと思うけど、神棚を乗せるぐらいの大きさであれば、この接合部分に力が加わりやすいってことはわかると思う。
天板と脚が直角になるよね。
横から力を加えると、ボキッといきます。
脚が引っかかって無理に力を加えたら、もっと弱い力でボキッといく。
その点、組立式八足台にはその心配がない。
つまり、力に対して強い。
そのかわり脚に横板を加えることになる。
組立式だから解体組立はとても楽でサクサクできるから、外祭などの外でする祭事などでは頻繁に登場するわけだ。
天板と脚の接合方法も固定式と組立式では違っている。
固定式ははめ込みなんだけど、これ、何度も何度もはめ込み、抜き出しを繰り返していると緩くなる。
業務で使うような場合には、組み立てたら組立っぱなしだから問題はない。
でも、家庭や外祭では緩くなっては困る。
だから、組立式の天板は上から差し込むようにしてある。
上の画像が組立式、下の画像が固定式。おまかせ工房ではどちらでも作れる。
固定式の脚を何度も抜き差ししていると、木と木が擦れてきて緩くなっていくんですよ。
普通は一回はめたら抜くことはないんだけど、というかそれが普通の使い方なんだけど、今、一般家庭でも八足台を使う人が増えているから、気になって書いておく。
天板は一枚板でなかなかの重量がある。
つまり、頭が重い状態ね。
その頭が重いものの頭部分を左右に振ればどうなるかってことなんだよね。
固定式はキッチリ入るようにしてあるから、そうそう接合部分で折れるようなことはないけどさ。
念のためって感じかな。
今は絶対的に組立式に変更していく方が多くて、地鎮祭などでもこちらにすることが増えている。
扱いやすいし、丈夫ってことでね。
まぁ、それはそこそこの大きさがある八足台だからかもしれない。
小さな祭壇用などでは、むしろ固定式が使われる。
用途かな、目的というか。
使い分けってことでもないと思うけど、個人的に思うのは、家庭などで使うなら組立式の方が後々よろしいのではないかな?ということぐらい。
材質を変えるわけでもなんでもない、脚の組み方の違いだからさ。
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